なるべく色々塗りたくない私のメイク術

 メイクやスキンケアのことを考えたり、見るのは大好きだけど、使うとなると別。肌に合わないことが多々ある上に、顔だけに何か塗ることに違和感がぬぐえない。
でもメイクは必要だ。
そんなわけで、「なるべく色々塗りたくないけど一応メイクはしてる」という自分のお化粧の様子を書いてみることにしました。
塗りたくない派の人はもちろん、敏感肌の人や感覚過敏のある人の役に立てば嬉しいです。

1、メイクを落とす
まずは夜、メイクを落とすところから書いてみます。私はお風呂に入るとき、お風呂場でメイクを落とすのですが、帰ってきてすぐに洗面所で落とす人もいますよね。多分洗面所でも同じことはできると思うので、適宜読み替えてもらえるとありがたいです。
まず、ともかく戸外でほこりを浴びまくっていると思うので、顔を洗います。ぬるま湯を使って、顔を濡らすような感じ。ざらざらが流れたかな、と思ったらその後お湯で暖かくしたタオルをゆるく絞って、顔の上にしばらく載せます。スチームっぽい感じかな。10秒くらい載せたらそのままタオルでそーっと顔を拭います。目元や眉など、メイクをした場所は少し丁寧に拭います。
洗顔するんだし別にやらなくてもいいのでは? というのもあるかもしれませんが、次に使う洗顔料があまり強力ではないため、ここで汚れを落とすのを手伝っている感じです。
洗顔料はちふれの泡洗顔です。泡で出てくるので摩擦を減らせるのと、アミノ酸系というところが気に入っています。
これを使う前は、こっちの松山油脂の洗顔フォームをネットで泡立てて使っていましたが、ちょっと刺激が強すぎて、毎日使うのは無理かなと思ったので、ちふれに乗り換えました。
メイクを落とす時に気を付けるのは、こすらないこと。泡をもふもふして洗います。石井美保さんのやり方を真似ています。

2、落としたら保湿する
洗顔が済んだ顔はすごく無防備だと思います。特に敏感肌の人は、放っておくと間違いなくガビガビになる。でも、私はお風呂でメイクを落とすので、保湿……化粧水とかを持ち込みづらい。ということでオイルを持って入ることにしています。無印のホホバオイルがいいです。
50mlなので邪魔にならず、蓋がきちんと閉まるのもいい。顔を洗ったらとにかくこれを塗っておきます。私はお風呂に入った後、お湯(湯たんぽと薬を飲む用)の準備、寝間着に着替える、お布団を整える、などやることが色々あって、化粧水に辿り着くまでに時間がかかるので、それまでのつなぎにオイルを使っています。これは草場妙子さんの本『TODAY’S MAKE-UP』に書いてあったのを参考にしています。
草場さんのこの本は、他にもたくさん素敵なことが書いてあっておすすめです。

3、夜のスキンケアをする
色々な準備を済ませたら、寝る前にまず化粧水をつけます。使っているのは松山油脂のMマークのもの
ただ、やっぱりお値段がお得だからか、こう、デパ地下のすごいやつには敵わないみたいなものがあるので、保湿力がものすごいかといえばそうでもない。
化粧水が入っていかない、乾く、というときはミノンのに変えます。それでもデパコスには負けてそうな予感がある。
高価くない化粧水で保湿するためには、とにかく回数、というかレイヤーを増やすことだと思います。全顔につけたら、顔のパーツに分けて10秒ずつハンドプレス。それを2回繰り返して、それでもごわごわする所にはもう少し足して塗っています。
化粧水の次は乳液を塗ります。これはミノンのもの。つけたら化粧水と同じように、パーツごとに分けて10秒ハンドプレスします。
次はクリームを塗ります。これは松山油脂のもの。化粧水と同じで、変に荒れないことを優先して使っています。ただ、これは普通のクリームだからこそ、つけるとひんやりするし、適度にべたべたします。でも、朝まで保湿するにはこのくらいが私には合っています。
クリームも全顔につけて、軽くハンドプレス。気になる所は少し厚めに塗ります。
最後はバームをつけます。これはイハダのもので、「クリアバーム」のほう。「保護バーム」よりべたべたしないのでこっちを使っています。
人差し指の爪くらいとって、肌になじませます。両方べたべたするのでクリームと混ざるんですが、混ざってもよしという感じで、ここでもこすらずハンドプレスします。

*特別版
何が原因か分からないのですが、周期的に顔がごわごわすることがあります。見た感じは湿疹などなく普通なんだけど、触るとごわごわして水を吸わない感じ。これが発生した時は潔くフルコートF(ステロイド)を塗ります。
自力で治そうとして色々つけたりしてると、余計に長引いて全然治らないので……。クリームやバームを省き、化粧水を薄くつけた上にこれを塗っておしまい。大体治ります。
寝る前のスキンケアはこれで完了。電気を消して、おやすみなさい。

4、朝の洗顔をする
翌朝起きたら洗顔をします。私は乾燥型の敏感肌で、朝から洗顔料で洗うと肌がパリパリになってしまうため、朝はすすぐだけにしています。
湯たんぽのお湯がいい感じに冷めているので、それを使ってこすらずに押し洗いします。水だと脂が全然落ちないし、熱いお湯だと肌が痛んでしまう+必要な油分までもっていかれるので、ぬるめのお湯が安全です。
朝の洗顔の後はすぐにスキンケアできるので、オイルはなし。化粧水をつけます。

5、朝のスキンケアをする
朝も昨夜とほとんど同じものを使ってスキンケアします。まず化粧水を全顔につけ、ハンドプレス。次に塗るクリームも同じもの。
ちょっと軽いほうがいいな、というときはキュレルのクリームを使っています。
日焼け止めはこのあたりで塗ります。クリームの後かクリームの前でいつも悩むんですが、とにかくバームよりは前にしています。日焼け止め、毎年悩むんですが、ニベアのものを使うことが多いです。ただ、ニベアのは塗ると顔がテカテカするのでティッシュオフの必要があり、そうするとこれは効くのか……? みたいな謎の不安もあります。
最後にバームを薄くつけて完了。次はメイクに移ります。

6、メイク
・ファンデーション
何が塗りたくないってこれがいちばん塗りたくないので、どうしても必要なとき以外は塗りません。その分スキンケアを丁寧にして、素肌でもまあなんとか見られる、くらいに頑張っています。
どうしても必要なとき用に準備しているのはエトヴォスのモイストバリアBB
春夏の陽ざしが気になるときに使います。これは石田一帆さんの本『MAKE UP THE DAY』に載ってました。
両手に広げて、顔にぺたっとくっつけた後、細かいところは指でそーっとなじませていきます。
このBBクリーム、塗ると一瞬アロマオイルの香りがします。すぐ消えてしまうんですが、香料が気になる人は要注意です。
もうひとつ準備しているのもエトヴォスで、ブラシでつけるミネラルファンデです。
ブラシで、というのがちょっと不安だったんですが、意外と刺激も少なく、肌が荒れることもありませんでした。でも、夏の汗をかいた肌につけるのが嫌なので、秋冬だけの出番になっています。
ファンデが必要なときというのは、私の場合、例えば
・肌の調子があまり良くないのに、紫外線にあたる予定がある
とか、
・鏡で見ると顔にある小さな傷っぽいものや、色ムラがやたら気になる
というときです。肌をきれいに見せるというよりは、保護のためにファンデを塗っています。が、コロナ禍でマスクを着けなければならず、マスクにファンデがつくのはすごく嫌なため、この頃はほとんどファンデを塗っていません。

・アイシャドウ
アイシャドウは大好き。ヴィセアヴァンのシングルアイカラーを偏愛しています。シングルのアイシャドウは最近増えてきましたが、ヴィセアヴァンは色がいいというか、何色とも言い難い色が揃っているので大好きです。
公式サイトのサンプルを見ると、ポイントカラーの赤とか青とかの間に、ベージュっぽい何か……とか、ピンク色っぽい何か、茶色っぽい何かが結構あると思います。あれがすごく好き。微妙に紫や茶色が入っていて、目元にうまく影を増やしてくれます。
私の場合、紫が入っているとうまく顔になじみます。粉のタイプとクリームタイプがあり、どちらも愛用しています。
目蓋の端からアイホールにかけて上向きにぼかすか、目頭と目尻を濃くする縦割りグラデに塗ります。

・アイライン
リキッドだとなぜか「ペンで書いた」感が出てしまうので、ペンシルタイプを使っています。
いちばん使いやすい茶色だと、WHOMEEのブラウンパールとか、ちふれのこのタイプのダークブラウンを使っています。
WHOMEEのほうが茶色が明るく、パールも入っているので目元がきらっと明るくなります。ちふれのは落ち着いたノンパールの茶色なので、暗めのアイシャドウにもよく合います。
ちょっと色味が違うのはオペラのこれで、限定色のフォグブラウンを使っています。この色はブラウンとカーキと何かの紫の間……、みたいな何とも言い難い色なんですが、目蓋に引くとおしゃれに見えるような気がします。
下目蓋の縁にも、粘膜を傷つけない程度に色を入れます。使っているのはラブ・ライナーのこれで、限定色だったらしい、パール入りの赤。
今のラインナップで使うなら、アッシュブラウンかロージィブラウンかな。上目蓋に使ったライナーをそのまま下目蓋に使っても全然大丈夫です。統一感が出てきれい。
ラブ・ライナーはリキッドのモカグレージュが素晴らしくいい色なので、これのクリームペンシルをぜひ出してほしいです。

・マスカラ
マスク生活が始まる前はマスカラもつけていたんですが、マスクを着けるようになってからは、マスカラ塗っていません。目元が意外と蒸れるというか、マスクの中から呼気があがってきてすごく湿気る感じがするので……。
もともと睫毛がうまく上がらない、カールが全然長持ちしないので、もういっそのこと塗らずにいよう、っていうか塗らないほうがましなのでは? という後ろ向きな考えになっています。
あと、自分に似合う色が分からない。
茶色っぽい何か、ということは分かるんだけど……このマスカラ自粛生活の間に、似合う色を発掘したいです。
似合うかどうかは不明ですが、惹かれるマスカラはあります。例えばアニヴェンのサンドベージュとスモーキーベージュは欲しい。アニヴェンはアイライナーもいい色があります。
あとは鉄板でデジャヴとかD-UPとか。ロムアンドのアッシュ色のマスカラもいいらしいと聞きました。
こういう、何買おうかなー、と色々考えている時間がいちばん楽しいかもしれません。

以上が私のメイク&スキンケアです。楽しんで読んでくださっていたなら嬉しいです。

2024年改訂版
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