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メンタルクリニックを転院した話

ただでさえ難しい/面倒くさい転院ですが、メンタルクリニックではそれが特にしんどいように思います。それは多分、普通のクリニックではしないような話……子供の頃からの話や、自分の醜い部分、嫌な部分の話、自分の洗いざらいを話しているからかもしれません。医師との関係が普通のクリニックとは違うからかもしれません。
私は初めて診察を受けたクリニックに15年ほど通い、その後転院しました。個人のクリニックから大きめの病院に転院し、そこから再び別の個人クリニックに移りました。新しいクリニックに通いはじめてからは2年と少しになります。
この記事では、私が転院した理由と転院の詳しい経緯を書こうと思います。
転院を考えている人や迷っている人、気になっている人に少しでも助けになれば嬉しいです。

0、転院までの私のステータス


私がメンタルクリニックに通い始めたのは今から15年と少し前。摂食障害(拒食)でのことでした。精神科や心療内科が市内のどこにあるかも全く分からなかったのですが、古い友達が少し前に同じ摂食障害で心療内科にかかっていたと教えてもらったので、その人から教えてもらう形で初診の予約を入れました。
この心療内科は予約専門のクリニックで、個人経営。先生は2人いて2人とも男性、どちらに当たるかは先生が内容を聞いて決める、ということでした。私を診た先生は女性を受け持つことが多く、じっくり話を聞いてくれるのが特徴でした。
話を聞いてくれる点では、多分他のクリニックより手厚かったと思います。初診は一時間くらいかけてもらい、その後薬が落ち着いても、少なくとも15分は必ず面談の時間をとってくれました。その点は嬉しかったです。
先生は白衣を着ておらず、机を挟んでの面談でカルテは手書き、威圧感はあまりない感じでした。雑談も多かったし、本やCDを貸してもらったこともありました。
先生の方針として、患者に病名をつけないというものがありました。もちろん診療報酬請求のために、カルテ上では何かの病名がついてはいるのですが、それが患者の主訴や先生の見立てとは違うというか、カルテ上ではこういう病名をつけておくけど、あなたはこの病気じゃないからね、というのは時々言われたことがありました。
もちろん、あなたの病気はこれこれですね、と言われたこともありません。これが良いことなのか悪いことなのか私は分からないのですが、私の場合初めは良くても後々不便な思いをしました。
このクリニックで診察を受けはじめた後、私はここの門前薬局のひとつに勤めはじめました。(門前薬局=クリニックのすぐそばにあり、そのクリニックからの患者さんの調剤を主に行う薬局。一軒だけの場合も、たくさんある場合もある)クリニックに患者として通いながら、仕事の上では同じクリニックの患者さんと接するということになります。これは転院するにあたって結構大きな要因になりました。
摂食障害で受診したクリニックでしたが、拒食はとりあえずおさまり、不眠が主な症状になってきました。また、摂食障害がおさまったすぐ後くらいに一時自傷をしていたことがあったのですが、これもある時期を境にだんだんおさまりました。自傷をはじめ、自分の身に起きていることは隠さず先生に話していたと思います。こんな感じで、15年ほど診察を受けていました。

1、転院を決めた経緯


色々あるので箇条書きにしてみます。

・「どうしてあげたらいいか分からない」と何度も言われ
月に一度の診察で、「最近どうですか」というところから始まるのですが、症状が落ち着いた頃になると、大きな困りごとは減って小さいことが主になってきました。このクリニックにかかっていた頃の私の困りごとのベースのひとつに「実家に二人暮らしで母親と離れられないこと」というのが大きくあって、話をしているといつもそのあたりでスタックしてしまう感じがありました。そのとき言われたのがこの言葉です。
「最近どうですか」と先生の方から聞いてくるのに、私が話すと「どうしてあげたらいいか分からない」「手の出しようがない」「朋さんはひとりぼっちで闇の中にいるような感じがする」と何度も言われました。その度に私は驚いたし軽く絶望もしました。私の困りごとはその頃の環境によることが多く、実家から出るのは全く現実的ではなかったので、確かにどうしようもなくはあったのですが、お医者さんがこんなばっさり手を離してしまうようなことを言うのか、こんなとりつくしまもないようなことを言うのかと、聞くたびに心がひどく沈みました。

・医者と患者という立場を越えた雑な交流
もともと雑談が多い診察で、本やCDを借りたりしたことがあったのですが、あるとき「多分好きだと思うから」と全然知らない漫画を何冊も貸され、「もし面白くなかったら捨てていいよ」と言われたことが何度かありました。それまでの長い診察歴での長い雑談で、私と先生の漫画の趣味は1ミリも被らないと分かっていると思っていたのですが、それにも関わらず物を貸し付けるという行為、しかも捨ててもいいって、ひょっとしていいように使われてる? ゴミ箱扱い? と思ったのを忘れられません。私は先生の友達じゃないんだけど……と思いました。

・差別主義者
これはX(Twitter)を始めてから思うようになったことなのですが、先生は結構な差別主義者でした。同性愛者差別、職業差別、学歴差別など。雑談の中で気づくこともありましたが、多くは薬局に筒抜けてくる裏話で聞くことが多かったです。
私の勤める薬局は先生の(そして私のかかっている)クリニックの門前薬局なので、薬局長やオーナーなどは先生と直接話す機会も多いです。そのときの雑談などを後から聞くと、これはちょっと……、ということが多くありました。
先生は私の母親くらいの歳なのですが、その年代のサブカル系というか、カルチャーに強い人でした。なので診察を受けはじめてすぐの頃などは、先生の話を聞けるだけで楽しいというか……、話が通じるだけで嬉しいみたいなところがありました。心酔していたんだと思います。その心酔が解けて、Xで色々な意見を見ていくにつれて、この人の言ってることってちょっと……、と思うようになってきました。私はたまたま4年生大学を出ていましたが、これが例えば短大だったら全然違う態度をされるだろうな、と気づいたときにぞっとしました。

・あなたの話は聞いてない
最初の頃は雑談をするのも楽しかったし、話が通じる人と話せる嬉しさ、年長の人に受け入れてもらっている嬉しさみたいなものもあったのですが、通院が長くなって話すこともなくなった頃には、雑談は本当にただの雑談になっていました。当然です。だったら普通に普通の雑談をすればいいし、雑談自体しなければいいと思うのですが、先生と話しているとどうしてだか先生の愚痴を聞いていることが多く、私は何をしにこのクリニックに来ているのかな……、ということがとても多かったです。マンスプレイニングされることも多くて、話がだんだん通じなくなってくる感じ、話を聞いてくれないな、と思うことも多くありました。患者なのは私のほうなのに、先生のメンタルケアをしに来たわけじゃないんだけどな、ということがどんどん増えてきました。
決定打となったのは薬局に来た患者さんのひと言です。その方はクリニックに来られてまだ間もなかったのですが、「転院しようと思っている」と言っていました。理由は「面談の中で、私の話を聞いてくれず、先生の話ばかり聞かされているような気がするから」。
私だけじゃなかったんだ、と思ったのをよく覚えています。この患者さんの言葉に(勝手にですが)背中を押されて、転院を決めました。

・病名を教えてくれない、患者が自分で学ぶことを嫌がる
これも薬局に来た患者さんの話を聞いていて思ったことです。このクリニックにかかっている患者さんは症状が比較的軽い方が多く、数カ月、長くても数年くらいで寛解していくのですが、そんな中10年以上かかっている自分のことがだんだん不安になってきました。うつが長引いているのか、ただの不眠症なのか、それにしてはメンタルの調子が悪いことが多いんだけど、自分の病気は一体何なんだろう。病名がないことは見通しがきかないことにつながります。教えてくれない先生に不信を抱きはじめました。
また、先生は患者が自分の病状や薬について調べるのをとても嫌っていました。なので私も自分の病状について調べることをあまりしてこなかったのですが、……さすがに10年にもなると、自分で自分のことを放っておくのもひどいと思いはじめました。
ちょうどその頃、大人の発達障害、(当時の言葉で)アスペルガーという概念を知りました。二次障害で不眠などがあることを知り、また自分にも計算障害があることに気づいたため、これに当てはまるのではないかと思いましたが、当然先生には言えませんでした。
ちなみにこのクリニックの専門はうつ、不安症、強迫障害、老人のメンタルケアなどで発達障害の患者さんはほとんどいない感じでした。先生の口から発達障害の言葉を聞いたのは、結局、最後の一回だけでした。

・自立支援を使わせてくれない
これがいちばん大きい転院の理由です。私の住んでいる県での自立支援は、私がクリニックにかかっている途中から施行が始まりました。制度があることは先生から聞いたのですが、そのときに言われたのが「朋さんはこんな制度使っちゃだめだよ。診療代が安くなると治そうとしなくなるからね」ということでした。当時はそんなもんかなと思っていたのですが、X(Twitter)で色々な人の意見を見ていると、これは患者の権利を奪われているのではないかと思うようになりました。同時に先生の考え方がひどいとも。
薬局で働いていると自立支援を使っている患者さんに接することもあったのですが、その多くはよそから転院してきた方で、もともと使っていた自立支援をそのまま使っていることがほとんどでした。先生が新しく自立支援を使わせてくれたという方はほぼいなかったように思いますし、使いたいと申し出ると怒られた、という話を聞いたこともありました。
先生からこの制度のことを言われたのは最初の一回と、転院を告げたときのことだけ。転院を引き止めるような感じで、いちばん最後にすごく嫌そうに「じゃあ自立支援使う?」と言われたのをよく覚えています。

2、転院を切り出す

転院を決めてから切り出すまでは短かったと思います。一応母親にも相談して、家族内で意見を統一してから先生に話すことにしました。
切り出し方って難しいイメージがあるし言いづらいことではあるのですが、私の場合転院したいという気持ちが本当に強くなっていて、はっきり言うと先生のこともちょっと信じられなくなってしまっていたので、半分は勢いで言ったみたいなところがあります。
診察に行って、先生とあれこれ話す前にいちばん最初に「思ったんですけど私のこれってうつじゃないですよね?」という感じで言いだしました。「発達障害だと思うんですけど、ここのクリニックじゃあまり受けてもらえないですよね」「診てもらえるところに移りたいんですけど」と、「ここではどうしても無理」なことを伝えて、じゃあ転院するしかないねーっていう流れになるようにしました。
先生はどうだっただろう……、驚いていたのかな? あまり覚えていませんが、色々言わず「分かったから」みたいな感じだったと思います。
このとき初めて、私がなんという病気なのかを教えてくれました。発達障害の二次障害による不眠と、小学生時代に受けたいじめからくるトラウマ、というのが私の病気だったようです。
……なんで教えてくれなかったのかなぁ……。うつが長く続いているというのと発達障害の二次障害は全然違うじゃないですか。私が転院とか言い出さなかったらずっと黙ってるつもりだったということですよね。それはどうなのかなぁ……、と聞きながら思っていました。
転院先ですが、私の住んでいる県には大きな精神科病院がふたつしかなく、そのうちひとつは大学病院で、もうひとつが入院設備のある精神科専門病院でした。私が転院を希望しているのは後者のほう。先生はその場で診断書を書くことと病院に連絡することを約束してくれました。

3、実際に転院する

専門病院の受付がちょっと特殊で、地域相談室みたいなところが受付になっています。そこで担当者さんをつけてもらって、転院の相談にのってもらう、という流れがあるようでした。先生が診察の後にすぐ電話してくれたらしく、その日のうちに電話がかかってきて、担当さんがつくことに。いちばん近い空いている日に予約を入れましたが、3ヶ月ほど先になってしまいました。

4、新しい病院で

転院した先の病院は、精神科専門の病院。初めて受診した日は紹介状を見てもらって、発達障害の検査を受けたいという話を聞いてもらいました。一応、どうして検査を受けたいのですか? と聞かれたのですが、計算障害があると思われること、両親(特に父親)にも発達障害の特性があると思われることなどを話して、じゃあ受けましょうとなった感じでした。
後日検査をしたのですが、発達障害の検査で一般的なWISCではなく、この病院独自の検査だったので、実は今でもちょっと不安です。ふたつ検査をしたのですが、そのうちのひとつはMBTIみたいだったし……。でも専門の病院で診てもらったので一応、特性があるということになりました。
その後は普通の病院と一緒です。担当の先生がついてくれて、薬の調整をやる、といういつもの診察が始まりました。自立支援もすぐに申請してもらえました。
ここですごく驚いたのは、いわゆる5分間診療みたいに診察時間は短いのに、前のクリニックで感じたような落ち込みや嫌な気分にならなかったことです。
普段は何とか気にせずやっていけていることも、改めてそれを気にしたり、言葉にしようとすれば、嫌な気分になったり気持ちが落ち込むということはあると思います。かさぶたになっているのをひっかいて痛みが出る、みたいな話でしょうか。
前のクリニックではそれが頻繁に起こっていました。最近どうですか? と聞かれると、普段気にせず過ごしていた辛さやもやもやについて話さなくてはならないため、診察が終わった後に気分が重くなっていたり、辛い気分になることが多かったです。
新しい病院では診察時間が短いので、最近どうでしたか? というふわっとした話ではなく、薬を変えてみて不具合はありませんか? みたいな具体的な話をしました。なので嫌な気分になることがほとんどなく、病院に行くのが嫌になることもありませんでした。
ただしこの病院、長いこと通わせてはくれませんでした。ずっと継続して通っていいのは、その病院に入院したことのある人だけ。私のような患者に対しては、次のかかりつけ医が決まるまでの間をつなぐ形で診察するとのことでした。1年ほど通ったのですが、途中で県内の精神科病院・クリニックの表を渡され、次にどこに行くか決めてね、と言われました。
ここの病院は受付から何からすべて専門のスタッフがいてくれるという安心があり、夜間の診察があったので仕事終わりに通うこともできて、とても行きやすくずっと通いたかったのですが、決まりなので仕方ありません。次のクリニックを決めて、予約をとりました。

5、新しいクリニックで


新しいクリニックへは紹介状を書いてもらい、無事に転院できそうでした。が、1回目の転院は実は失敗しています。行った先の先生とどうしても合わなくて……。
それが転院して2週間ほどでのことだったので、病院に連絡してもう1枚紹介状を書いてもらい、別のクリニックに行きました。これは今思っても適切な対応だったのかよく分かりません。1回別の病院に行ってしまった患者の紹介状をもう1回書いてもらうというのは……、2週間くらいという短い間だったからこそしてもらえた対応だったのかもしれません。でも、1回合わなかったくらいなら融通をきかせてくれそうなところでもあります。
2回目に行ったクリニックは、古い建物だけど先生が良くて、ここに通うことにしました。個人経営のクリニックで、女性の先生です。初回は1時間くらい時間をとってもらい、それから先は5分診察、2週間ごとくらいで通っています。
ここのクリニックでは「最近どうですか」と聞かれますが、「前回から今回までの間に何か変わったことはありましたか?」という意味なので、嫌な気分にならずにすみます。診察時間が短いのは分かっているので、言いたいことがあれば事前にまとめておくし、特に言うことがなければ5分くらい先生の質問に答えて、お薬を出してもらって終わりです。
ここでも自立支援は当たり前に使えました。通っている薬局のスタッフさんも優しい方ばかりで、現在私の通院はとても安定しています。

まとめ

始めにも書きましたが、転院って独特の難しさがあると思います。長く通っている所だと先生に恩を感じて、先生に悪いから転院できない……みたいな感情が出てくることもあります。
でも私は転院したいと思う人の背中を押したくてこの記事を書きました。転院したいな、という考えが頭をよぎるなら、それは今かかっているお医者さんが何か引っ掛かるということ。その引っ掛かりであったり、先生への不信感であったりを大切にしてほしいし、なかったことにしてほしくないと思います。
最近は心療内科が混んでいて、転院を決めてもすぐに移れないという現実があります。予約が平気で3ヶ月後とかになってしまう。思ったときにすぐ動けないからこそ、動きを始めるのは早いほうがいい。特に先生への不信感なんて、放っておいて改善することなんてあまりないと思います。どんどん不信感が大きくなって、先生と話すのもいやだ、みたいなことになる前に、勇気を出して言い出してみるといいと思います。
いちばん勇気がいるのは言い出すときだけです。転院するのに診断書が必要だったら、どうしても(不信感を抱いてしまった)先生に頼んで書いてもらわなければならない。そこだけは我慢しましょう。新しいクリニックに予約を入れたら3ヶ月先だった、その3ヶ月も申し訳ないけど我慢してもらわなきゃならない。でも、転院したら環境が変わります。私のように診断をつけてもらえたり、患者の権利を手にすることができるかもしれない。二週間に一回の診察が楽なものに変わるかもしれないんです。

わたしのように診断書をかいてもらう転院方法ではなく、もっと簡単な方法で転院した人もいます。それは次の予約をぶっちぎること。ぶっちぎるというか、次の予約を入れるのだけは入れておいて、適当な時期(予約した診察日の一週間前とか)に「都合がつかないので予約をキャンセルしたい。新しい予約日は都合がついたら連絡する」と言ってフェードアウトする方法です。この方法は念のために、先に新しいクリニックや病院に予約を入れておくと安心です。私の母はこの方法で転院しました。

ほんの少しの勇気で、変われることがあります。私はその一歩の、背中を押したいです。

なるべく色々塗りたくない私のメイク術

 メイクやスキンケアのことを考えたり、見るのは大好きだけど、使うとなると別。肌に合わないことが多々ある上に、顔だけに何か塗ることに違和感がぬぐえない。
でもメイクは必要だ。
そんなわけで、「なるべく色々塗りたくないけど一応メイクはしてる」という自分のお化粧の様子を書いてみることにしました。
塗りたくない派の人はもちろん、敏感肌の人や感覚過敏のある人の役に立てば嬉しいです。

1、メイクを落とす
まずは夜、メイクを落とすところから書いてみます。私はお風呂に入るとき、お風呂場でメイクを落とすのですが、帰ってきてすぐに洗面所で落とす人もいますよね。多分洗面所でも同じことはできると思うので、適宜読み替えてもらえるとありがたいです。
まず、ともかく戸外でほこりを浴びまくっていると思うので、顔を洗います。ぬるま湯を使って、顔を濡らすような感じ。ざらざらが流れたかな、と思ったらその後お湯で暖かくしたタオルをゆるく絞って、顔の上にしばらく載せます。スチームっぽい感じかな。10秒くらい載せたらそのままタオルでそーっと顔を拭います。目元や眉など、メイクをした場所は少し丁寧に拭います。
洗顔するんだし別にやらなくてもいいのでは? というのもあるかもしれませんが、次に使う洗顔料があまり強力ではないため、ここで汚れを落とすのを手伝っている感じです。
洗顔料はちふれの泡洗顔です。泡で出てくるので摩擦を減らせるのと、アミノ酸系というところが気に入っています。
これを使う前は、こっちの松山油脂の洗顔フォームをネットで泡立てて使っていましたが、ちょっと刺激が強すぎて、毎日使うのは無理かなと思ったので、ちふれに乗り換えました。
メイクを落とす時に気を付けるのは、こすらないこと。泡をもふもふして洗います。石井美保さんのやり方を真似ています。

2、落としたら保湿する
洗顔が済んだ顔はすごく無防備だと思います。特に敏感肌の人は、放っておくと間違いなくガビガビになる。でも、私はお風呂でメイクを落とすので、保湿……化粧水とかを持ち込みづらい。ということでオイルを持って入ることにしています。無印のホホバオイルがいいです。
50mlなので邪魔にならず、蓋がきちんと閉まるのもいい。顔を洗ったらとにかくこれを塗っておきます。私はお風呂に入った後、お湯(湯たんぽと薬を飲む用)の準備、寝間着に着替える、お布団を整える、などやることが色々あって、化粧水に辿り着くまでに時間がかかるので、それまでのつなぎにオイルを使っています。これは草場妙子さんの本『TODAY’S MAKE-UP』に書いてあったのを参考にしています。
草場さんのこの本は、他にもたくさん素敵なことが書いてあっておすすめです。

3、夜のスキンケアをする
色々な準備を済ませたら、寝る前にまず化粧水をつけます。使っているのは松山油脂のMマークのもの
ただ、やっぱりお値段がお得だからか、こう、デパ地下のすごいやつには敵わないみたいなものがあるので、保湿力がものすごいかといえばそうでもない。
化粧水が入っていかない、乾く、というときはミノンのに変えます。それでもデパコスには負けてそうな予感がある。
高価くない化粧水で保湿するためには、とにかく回数、というかレイヤーを増やすことだと思います。全顔につけたら、顔のパーツに分けて10秒ずつハンドプレス。それを2回繰り返して、それでもごわごわする所にはもう少し足して塗っています。
化粧水の次は乳液を塗ります。これはミノンのもの。つけたら化粧水と同じように、パーツごとに分けて10秒ハンドプレスします。
次はクリームを塗ります。これは松山油脂のもの。化粧水と同じで、変に荒れないことを優先して使っています。ただ、これは普通のクリームだからこそ、つけるとひんやりするし、適度にべたべたします。でも、朝まで保湿するにはこのくらいが私には合っています。
クリームも全顔につけて、軽くハンドプレス。気になる所は少し厚めに塗ります。
最後はバームをつけます。これはイハダのもので、「クリアバーム」のほう。「保護バーム」よりべたべたしないのでこっちを使っています。
人差し指の爪くらいとって、肌になじませます。両方べたべたするのでクリームと混ざるんですが、混ざってもよしという感じで、ここでもこすらずハンドプレスします。

*特別版
何が原因か分からないのですが、周期的に顔がごわごわすることがあります。見た感じは湿疹などなく普通なんだけど、触るとごわごわして水を吸わない感じ。これが発生した時は潔くフルコートF(ステロイド)を塗ります。
自力で治そうとして色々つけたりしてると、余計に長引いて全然治らないので……。クリームやバームを省き、化粧水を薄くつけた上にこれを塗っておしまい。大体治ります。
寝る前のスキンケアはこれで完了。電気を消して、おやすみなさい。

4、朝の洗顔をする
翌朝起きたら洗顔をします。私は乾燥型の敏感肌で、朝から洗顔料で洗うと肌がパリパリになってしまうため、朝はすすぐだけにしています。
湯たんぽのお湯がいい感じに冷めているので、それを使ってこすらずに押し洗いします。水だと脂が全然落ちないし、熱いお湯だと肌が痛んでしまう+必要な油分までもっていかれるので、ぬるめのお湯が安全です。
朝の洗顔の後はすぐにスキンケアできるので、オイルはなし。化粧水をつけます。

5、朝のスキンケアをする
朝も昨夜とほとんど同じものを使ってスキンケアします。まず化粧水を全顔につけ、ハンドプレス。次に塗るクリームも同じもの。
ちょっと軽いほうがいいな、というときはキュレルのクリームを使っています。
日焼け止めはこのあたりで塗ります。クリームの後かクリームの前でいつも悩むんですが、とにかくバームよりは前にしています。日焼け止め、毎年悩むんですが、ニベアのものを使うことが多いです。ただ、ニベアのは塗ると顔がテカテカするのでティッシュオフの必要があり、そうするとこれは効くのか……? みたいな謎の不安もあります。
最後にバームを薄くつけて完了。次はメイクに移ります。

6、メイク
・ファンデーション
何が塗りたくないってこれがいちばん塗りたくないので、どうしても必要なとき以外は塗りません。その分スキンケアを丁寧にして、素肌でもまあなんとか見られる、くらいに頑張っています。
どうしても必要なとき用に準備しているのはエトヴォスのモイストバリアBB
春夏の陽ざしが気になるときに使います。これは石田一帆さんの本『MAKE UP THE DAY』に載ってました。
両手に広げて、顔にぺたっとくっつけた後、細かいところは指でそーっとなじませていきます。
このBBクリーム、塗ると一瞬アロマオイルの香りがします。すぐ消えてしまうんですが、香料が気になる人は要注意です。
もうひとつ準備しているのもエトヴォスで、ブラシでつけるミネラルファンデです。
ブラシで、というのがちょっと不安だったんですが、意外と刺激も少なく、肌が荒れることもありませんでした。でも、夏の汗をかいた肌につけるのが嫌なので、秋冬だけの出番になっています。
ファンデが必要なときというのは、私の場合、例えば
・肌の調子があまり良くないのに、紫外線にあたる予定がある
とか、
・鏡で見ると顔にある小さな傷っぽいものや、色ムラがやたら気になる
というときです。肌をきれいに見せるというよりは、保護のためにファンデを塗っています。が、コロナ禍でマスクを着けなければならず、マスクにファンデがつくのはすごく嫌なため、この頃はほとんどファンデを塗っていません。

・アイシャドウ
アイシャドウは大好き。ヴィセアヴァンのシングルアイカラーを偏愛しています。シングルのアイシャドウは最近増えてきましたが、ヴィセアヴァンは色がいいというか、何色とも言い難い色が揃っているので大好きです。
公式サイトのサンプルを見ると、ポイントカラーの赤とか青とかの間に、ベージュっぽい何か……とか、ピンク色っぽい何か、茶色っぽい何かが結構あると思います。あれがすごく好き。微妙に紫や茶色が入っていて、目元にうまく影を増やしてくれます。
私の場合、紫が入っているとうまく顔になじみます。粉のタイプとクリームタイプがあり、どちらも愛用しています。
目蓋の端からアイホールにかけて上向きにぼかすか、目頭と目尻を濃くする縦割りグラデに塗ります。

・アイライン
リキッドだとなぜか「ペンで書いた」感が出てしまうので、ペンシルタイプを使っています。
いちばん使いやすい茶色だと、WHOMEEのブラウンパールとか、ちふれのこのタイプのダークブラウンを使っています。
WHOMEEのほうが茶色が明るく、パールも入っているので目元がきらっと明るくなります。ちふれのは落ち着いたノンパールの茶色なので、暗めのアイシャドウにもよく合います。
ちょっと色味が違うのはオペラのこれで、限定色のフォグブラウンを使っています。この色はブラウンとカーキと何かの紫の間……、みたいな何とも言い難い色なんですが、目蓋に引くとおしゃれに見えるような気がします。
下目蓋の縁にも、粘膜を傷つけない程度に色を入れます。使っているのはラブ・ライナーのこれで、限定色だったらしい、パール入りの赤。
今のラインナップで使うなら、アッシュブラウンかロージィブラウンかな。上目蓋に使ったライナーをそのまま下目蓋に使っても全然大丈夫です。統一感が出てきれい。
ラブ・ライナーはリキッドのモカグレージュが素晴らしくいい色なので、これのクリームペンシルをぜひ出してほしいです。

・マスカラ
マスク生活が始まる前はマスカラもつけていたんですが、マスクを着けるようになってからは、マスカラ塗っていません。目元が意外と蒸れるというか、マスクの中から呼気があがってきてすごく湿気る感じがするので……。
もともと睫毛がうまく上がらない、カールが全然長持ちしないので、もういっそのこと塗らずにいよう、っていうか塗らないほうがましなのでは? という後ろ向きな考えになっています。
あと、自分に似合う色が分からない。
茶色っぽい何か、ということは分かるんだけど……このマスカラ自粛生活の間に、似合う色を発掘したいです。
似合うかどうかは不明ですが、惹かれるマスカラはあります。例えばアニヴェンのサンドベージュとスモーキーベージュは欲しい。アニヴェンはアイライナーもいい色があります。
あとは鉄板でデジャヴとかD-UPとか。ロムアンドのアッシュ色のマスカラもいいらしいと聞きました。
こういう、何買おうかなー、と色々考えている時間がいちばん楽しいかもしれません。

以上が私のメイク&スキンケアです。楽しんで読んでくださっていたなら嬉しいです。

2024年改訂版
2024年春、何をどうしても肌荒れが治らず、スキンケア一式を見直すことになりました。使っているメーカーなどがほとんど変わっているので、改訂版を作っています。
よろしかったら見ていってください。こちら

なるべく色々塗りたくない私のメイク術 2024年改訂版

2023年春、何をどうしても肌荒れが治らず、スキンケア一式を見直すことになりました。
どんなに化粧水をしっかり入れ込んでも肌がごわごわする。クリームを塗ってもよくならない。これは今使っているアイテムではどうにもならないのではないかと思い、「どこのスキンケア用品を使うか」を考え直すことにしました。
見直しにあたって選んだブランドは、オルビスエトヴォス
前回の記事からは、全体的にアイテムの値段が一段あがった感じです。
化粧品を変えたことで肌荒れも落ち着いたので、当分このまま使おうと思います。
2023年までの私のスキンケアとメイクはこちら。

 1、メイクを落とす
私はお風呂に入ったときにクレンジングするので、まずはお湯で顔を洗い、汚れを落とします。なるべくこすらないように顔をすすいだら、濡らしたタオルでそーっとぬぐいます。
洗顔が泡洗顔なのは変わりませんが、オルビスユーのフォーミングウォッシュを使い始めました。
この洗顔料はとにかく泡だちがよく、モチモチふわふわがあふれるほどに作れます。こすらないようにもふもふして洗います。

2、落としたら保湿する
洗顔が済んだ顔はすごく無防備だと思います。私の場合、放っておくとガビガビになる。洗ったらすぐ保湿をしなくてはと思うんですが、何しろお風呂で落としているので化粧水とかを持ち込みづらい。
ということでオイルを持って入ることにしています。無印のホホバオイルを使っています。10~15摘使って顔に塗り、保湿しています。
私はお風呂に入った後、お湯(湯たんぽと薬を飲む用)の準備、寝間着に着替える、お布団を整える、などやることが色々あって、化粧水に辿り着くまでに時間がかかります。オイルはそれまでのつなぎに使う感じ。これは草場妙子さんの本『TODAY’S MAKE-UP』に書いてあったのを参考にしています。
草場さんのこの本は、他にもたくさん素敵なことが書いてあっておすすめです。

3、夜のスキンケアをする
色々な準備を済ませたら、寝る前にまず化粧水をつけます。使っているのはオルビスユーのエッセンスローション
手に取ったときにはとろりとしているのですが、顔につけるとぱしゃっと軽い質感に変わってとても使いやすいです。
顔にはオイルが塗られているのですが、その上から気にせず化粧水をつけます。化粧水や乳液にオイルを入れると保湿になると言われてるので、これもその一種かなということで。
全顔につけたら、顔のパーツに分けて10秒ずつハンドプレスします。オルビスに変えてからごわつきがなくなったので、ハンドプレスは一回で大丈夫のようです。
化粧水の次はクリームを塗ります。前は乳液をつけていたのですが、オルビスに乳液がなく、化粧水の次にクリームが設定されているのでそれにならっています。
クリームは松山油脂のもの。保湿に優れた、でもいい感じに普通のクリームなので、つけるとちょっとべたべたします。
気にせず全顔につけて、軽くハンドプレス。べたべたが気になるとか、夏の暑いときなどはもうひとつ別のクリームを用意していて、それがオルビスのジェルモイスチャライザーです。
クリームと乳液の中間くらいのテクスチャで、べたつきも少ない感じ。つけて朝になると顔から若干浮いています。それをするするっと洗い流す感じです。
最後はバームをつけます。これはイハダのもので、「クリアバーム」のほう。「保護バーム」よりべたべたしないのでこっちを使っています。
人差し指の爪くらいとって、肌になじませます。軽いとはいえ両方べたつきがあるのでクリームと混ざるんですが、混ざってもよしという感じで、ここでもこすらずハンドプレスします。
いちばん手をかけたいとき、冬の真ん中とか肌が荒れているときは、クリームをエトヴォスのアルティモイストクリームに変更します。化粧水→エトヴォスのクリーム→バームで終わります。

*特別版
何が原因か分からないのですが、周期的に顔がごわごわすることがあります。見た感じは湿疹などなく普通なんだけど、触るとごわごわして水を吸わない感じ。これが発生した時は潔くフルコートF(ステロイド)を塗ります。
自力で治そうとして色々つけたりしてると、余計に長引いて全然治らないので……。クリームやバームを省き、化粧水を薄くつけた上にこれを塗っておしまい。大体落ち着きます。

寝る前のスキンケアはこれで完了。電気を消して、おやすみなさい。

4、朝の洗顔をする
翌朝起きたら洗顔をします。私は乾燥型の敏感肌で、朝から洗顔料で洗うと肌がパリパリになってしまうため、朝はすすぐだけにしています。
湯たんぽのお湯がいい感じに冷めているので、それを使ってこすらずに押し洗いします。水だと汚れが全然落ちないし、熱いお湯だと肌が痛んでしまう+必要な油分までもっていかれるので、ぬるめのお湯が安全です。
朝の洗顔の後はすぐにスキンケアできるので、オイルはなし。化粧水をつけます。

5、朝のスキンケアをする
朝も昨夜とほとんど同じものを使ってスキンケアします。まずオルビスの化粧水を全顔につけ、ハンドプレス。次に塗るクリームも松山油脂の同じもの。ただしこの後日焼け止めを塗るので、クリームの量は少なめにしておきます。また、べたつくのでティッシュオフをしておきます。
日焼け止め、前はニベアのものを使っていたのですが、X(twitter)でおすすめされていたのを見て、FオーガニックのUVプロテクトベースを使っています。
このプロテクトベースは香りがついていて、一瞬で消えるのですが、敏感な方は注意です。色のついた、下地にもなるUVなので、肌の色ムラや傷っぽいものもいい感じに隠してくれます。あんまりテカらないのも嬉しい。

6、メイク
・ファンデーション
日焼け止めに色がついているので、ファンデーションは塗らなくていいかなという感じです。肌の色ムラや小さい傷が気になるときは、日焼け止めのほうをもう一回目立つところに塗り重ねるとかして、ファンデは使わない。
一応用意してあるのは今までと同じ、エトヴォスのモイストバリアBBと、同じくエトヴォスのブラシでつけるミネラルファンデです。

・アイシャドウ
アイシャドウはヴィセアヴァンのシングルアイカラーを偏愛しています。ヴィセアヴァンは色がいいというか、何色とも言い難いニュアンスカラーが揃っているので大好きです。
公式サイトのサンプルを見ると、ポイントカラーの赤とか青とかの間に、ベージュっぽい色やピンクっぽい色、茶色っぽい色が結構あると思います。あれがすごく好き。微妙に紫や茶色が入っていて、目元にうまく影を増やしてくれます。
私の場合、紫が入っているとうまく顔になじみます。アイシャドウには粉のタイプとクリームタイプがあり、どちらも愛用しています。
目蓋の端からアイホールにかけて上向きにぼかすか、目頭と目尻を濃くする縦割りグラデに塗ります。

・アイライン
リキッドだとなぜか「ペンで書いた」感が出てしまうので、ペンシルタイプを使っています。
いちばん使いやすい茶色だと、WHOMEEのブラウンパールか、ちふれのダークブラウンを使っています。
WHOMEEのほうが茶色が明るく、パールも入っているので目元が明るくなります。ちふれのは落ち着いたノンパールの茶色なので、暗めのアイシャドウにもよく合います。
ちょっと色味が違うのはオペラのアイカラーペンシルで、限定色のフォグブラウンを使っています。この色はブラウンとカーキと何かの紫の間……、みたいな何とも言い難い色なんですが、目蓋に引くとおしゃれに見えるような気がします。
同じオペラでトープグレージュも持っています。今売っているグレージュとは少し違う色なのかな。少し紫が強く、ブラウンとブルーの間のようなあいまいな色です。どのアイライナーを使うかはアイシャドウとの兼ねあいで、紫っぽいときは紫の入ったものを、茶色っぽいときは茶色のものを使っています。
下目蓋の縁にも、粘膜を傷つけない程度に色を入れます。前はラブ・ライナーの限定色だったレッドを使っていたのですが、赤のアイライナーの流行が廃れてしまったので、上目蓋に使ったのと同じ色を使っています。
ラブ・ライナーはリキッドのモカグレージュが素晴らしくいい色なので、これのクリームペンシルをぜひ出してほしいです。これは何度でも言います。

・マスカラ
相変わらず塗っていません。ビューラーを使っても全然睫毛が上がらないので、つけると下目蓋が汚れてしまうんですよね……。とりあえずアイシャドウで目元は何とかなっていると思いたいので、気が向けば目元が乾燥する&涼しい秋冬あたりに試してみようかと思っています。

以上が2024年現在の私のスキンケア&メイクです。一度調子がおちてしまった肌を立て直すためにやったことでもあります。
使う化粧品を変えてからしばらく経ちますが、今のところ肌の調子は大丈夫そうです。少しお金はかかるようになりましたが、変えてよかったと思っています。
何か参考になることがあれば嬉しいです。